第25回 生殖バイオロジー
東京シンポジウム
ご挨拶
生殖医療は1978年の世界初の体外受精の成功により革命的な発展を遂げ、当時は試験管ベビーと呼ばれ「ルイーズ」が誕生致しました。
1983年日本初の体外受精が東北大学にて成功し、仙台が日本の生殖医療の「聖地」と呼ばれる由縁もここから始まっていると考えます。 その成功のカギは鈴木雅州教授が不妊内分泌の研究室を設立し、体外受精の準備のため星合昊先生はBonhallへLaparoの習得、 星和彦先生はハワイ大学生物学研究室の故柳町隆造先生の所で培養技術を習得された事に始まります。 当時採卵は経腟超音波が開発されておらず、膀胱を充満させて経腹的に卵胞発育を観察しておりました。 誘発はクロミッドとHMG製剤を使用し、GnRh agonistやantagonistもない時代でしたので、尿中のLHとE2を頻繁に測定して採卵時期を決定しておりました。 採卵が決まると麻酔科の先生を呼び出し全身麻酔科下に腹腔鏡下採卵を施行しておりました。沢山の試行錯誤を繰り返しながら成功を収めた先人のたゆまぬ努力と英知が成功へと導き、更に今日の我々があると感謝申し上げる次第です。
生殖バイオロジー東京シンポジウムは故鈴木秋悦先生と故東條龍太郎先生が世話人会を立ち上げ、生殖の基礎を動物から学び臨床へと発展させました。 鈴木秋悦先生は両者の結びつけをこの会によって成し遂げ、臨床ばかりでなくその理論を学ぶ事が重要であると説かれておりました。
その後、生殖医療も発展し様々な卵巣刺激法の開発、胚盤胞までの培養技術の向上、妊娠に結び付く着床の研究と臨床応用、更に余剰胚のための凍結技術などに進歩を遂げて参りました。
日本での出生数は減少の一途をたどり2024年は68.6万人と過去最低を記録し、そのうち体外受精児の割合は1割で7人に1人が体外受精児であります。 特殊出生率も1.15で特に東京とは「1.0」を切る危機的な状況となっております。このような危機的状況を打開する意味でも基礎研究者と臨床医、 更に胚培養士、看護師、心理カウンセラー、遺伝専門医、患者さんなどがチームを組んで生殖医療に当たる事が重要であると考えます。
体外受精の聖地である仙台で開催する事は、我々にとっても意義深く責任を感じ、将来を担う多くの若手研究者や臨床家に楽しんで学んで頂ける会を開催する予定です。
是非仙台の食文化や旅を楽しんで頂き、多くの皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
医療法人翔仁会 仙台ARTクリニック
理事長 吉田 仁秋
- 日 程
- 2026年9月6日(日)
- 会 場
- ホテルメトロポリタン仙台
〒980-8477
宮城県仙台市青葉区中央1-1-1電車をご利用
- JR仙台駅 西口より徒歩1分
- 共 催
- 日本臨床エンブリオロジスト学会
- 大会長
- 吉田 仁秋
